この終わりなき片付けとの格闘記。

ニチアサ感想や日々思ったことを綴っていきます。

平ジェネFINAL観てきた

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このカットがお気に入り

 

圧倒的にヒマじゃないが流石に書かないわけにはいかないのと目の前のタスクから逃避したいがためにPC起動しました ネタバレ超注意

 

まず良かった点を箇条書きで挙げますが既にいろんな人が感想言っちゃってるのでなんかもう大体全部同じです。

・冒頭、迫り来る世界の危機に変身前のレジェンド達が顔を隠して画面に映る演出 あれめっちゃテンション上がる。去年の平ジェネのレジェンド達は物語の要所要所でいきなり登場だったので今回のこのカットの追加は正しかったと思う

・予告でも使われてた戦兎の「愛と平和のために!」というフレーズが思いのほかリフレインされていたこと。冒頭で戦兎が「ラヴ アンド ピース♡♡♡」とおどけた感じで発するのが初出のこのフレーズ、ビルド本編で特に使われているわけでもないので観客(視聴者)としても劇中の万丈同様「何だよそれ…」状態になる 今思い出してみてもこのセリフに戦兎なりの深い意味があったというよりはその場のノリで言ってた感が圧倒的に強いけど、他のライダーと違って戦兎は記憶を失ってるぶん守るべきものが「いま、ここ」くらいしかなく、しかしそこに自分の居場所とか役割をちゃんと意識できてるが故に戦う理由を即答できるってのが万丈とのいい対比になってて好きでした。そもそも戦兎って普段はあまり大それたこと言わないんだけど、いざという時に漢を見せる節があってそんな彼を象徴するいいセリフなんじゃないかと思いました 本編で拾われるセンは薄いけど!

・バイトがすっかり板についてきたニコちゃん。

・ぶつかる二つの地球。これパンフとかのインタビューで誰も触れてないから憶測に留まるけどディケイド意識してたよね?結果的に似てしまっただけかもしれないけど、それならそれとして「平成の最後」を謳う作品において「平成ライダー」を明確に位置付けたディケイドっぽさが見られたのは嬉しかった。冬映画でパラレルワールド演出がなされたのって戦国MOVIE大合戦を除けば今作と「W&ディケイド」くらいだよね? 他にもバイクで塔を駆け上がる(降りる)シーンなんかも「CORE」「アルティメイタム」のラストバトルを彷彿とさせたし、財団Xの再登場、「二つの悪の力が融合して最強の敵になる」お約束も久々に拾ってくれたりなんかして過去のMOVIE大戦シリーズのリスペクトが全体を通して感じられたので、平成の最後としては相応しい作品だと素直に思えました

・ バイクシーン。平成のうちに残った火薬全部使うぞ!って勢いで途中何が起こってんのかよく分からないコマとかあった。惜しむらくは舞台が舗装された平地だったもんで立体的な挙動に欠けたことだが敵味方合わせてあの場に十数台〜数十台あったんだろうし、縦にギャリギャリ昇る画は平成最高峰のCGでやってくれてたので何も言うまい

・万丈龍我/仮面ライダークローズ。ここまでクローズアップされるとは思ってなかったクローズだけに ビルド脚本家の武藤将吾氏がtwitterで述べているが、万丈の成長プロセスを今回の映画に持ってくることはメリットもリスクもあったように思う。が、私はこの判断には感服いたしました。後でも述べるが、この映画子供には少々難しかったんじゃないかと思う。しかしビルドのキャラクターの中で最も子供が感情移入しやすい(んじゃないかと個人的には思う)万丈というキャラを事実上の主役に据えることで、うまくナビゲーターの役割を果たしていたんじゃないかと思う 「戦兎ォ!これ使え!」で美味しいところは戦兎に譲ったものの、影で自分なりに頑張ってたこと忘れないからな万丈

 

以上が良かった点。他にも色々ありすぎるんだけど長いので

ここからは見苦しい「お言葉」なので非表示推奨

 

正直なところ、初見満足度は80%ってとこでした 残りの20%は何が不満かといえば「エグゼイドメンバーの物足りなさ」と「濃すぎる密度」。

以前、私がMOVIE大戦に最も求めているものは「放送終了したライダーの最高にかっこいいエピローグ」みたいなことを書きました。いやMOVIE大戦じゃねえじゃん、これ平ジェネじゃん、去年のゴースト勢に比べりゃ今年のエグゼイド勢の方がまだ本筋に絡んでたじゃん。仰るとおりです。むしろこれだけ濃いメンツの中でドクターライダーズが存在感を失ってない脚本を書き上げた武藤・高橋両氏には賞賛を送るべきなんですけど、私は見たかった。最高にかっこいい永夢の変身を。

いやかっこよかったやーん!最後の最後で変身したしムテキにもなったやーん!

もはやここは好みなんでしょうが、私は去年の平成ジェネレーションズ中盤でのタケルの変身プロセスが仮面ライダーゴースト全編におけるNo.1のシーンだと信じて疑ってません。「変身できるとかできないとか関係ない!」年上の永夢に対し迷いなく言い放つタケル、流れ出すBGM「復活 ゴーストの力」、タケルの決意と共に変わる曲調、本編で聴き慣れた「あの」メロディをバックに行われるオレ魂への変身。これを今回もやってほしかった!今年のエグゼイド変身が駄目だったわけでは決してなく、むしろ物語的にはベストっぽい見せ方だったけど私にとっては去年のゴースト変身が完璧すぎた。正直ここだけで私の中での今作の評価は前作に負けてる。BGM周りでいうと「復活 ゴーストの力」は今作のゴースト登場シーンで変尺?版が使われてて心踊ったね

ついでに言うと檀黎斗神。彼もっとハジけさせられたのでは… ビルドガシャット開発&前半のギャグ担当という超重要ポジなのは間違いないですが、誰もが予想していた「神と神」(ゲンム×鎧武)の絡みも無かったし(これについてはパンフの脚本家インタビューで触れられてて、両者のイメージを傷付けかねないので最初から考えてなかったとのこと)、バグスター倒した後とか不自然に長く笑いっぱなしでちょっと可哀想だった…もはや彼は画面に登場しただけで笑いを攫うからそれでいいんだけども。

次に「濃すぎる密度」についてだがこれは読んで字の如く、正直今でも全ての台詞が腑に落ちているかと言われれば怪しいくらい、ニチアサのライダー映画の中でもかなり難しい部類だったと思う(平成1期の馴染みづらい世界観とかとは別の意味で)。レジェンドが4人も参戦する中で詰め込めるものは破綻のない範囲で詰め込もうという精神は大好きなんだけれど「削げる部分」はあった。全体的にビルドメンバーが状況を説明する台詞が長くて難しかったような印象。葛城匠と最上魁星の研究室の回想シーンなんかはマスターのモノローグじゃなくて普通に2人が喋ってる映像を流せば良かった気もするし、天高で弦ちゃんが「エニグマの起動には宇宙からくる膨大なエネルギーが必要。宇宙ってスゲエ」みたいなことを説明してるときに万丈が「そういやスカイウォールも火星で発見されたパンドラボックスが原因だった」みたいな補足をくれたけど、今その話関係あるか?と思ってしまいました 万丈なりに自分の頭で理屈を整理しようとしてた場面なんだろうけど…

 

ただまぁ

誰もが言っているとおり映司・アンク周りは尊いし弦ちゃんは今もみんなの弦ちゃんだし紘汰さんの蹴りは凄すぎて笑うしタケル殿は笑顔が素敵だし永夢先生は目の前の命のために血相変えるところが何も変わってなくて泣けるし戦兎は一番後輩のくせにさりげないかっこよさが既に貫禄あるしで相当EXCITEな90分であることは間違いございませんので明日からは黙って複数回鑑賞コースを爆走しようと思いまする

 

 

あとCSMオーズドライバー あれずるい。マジで

 

メルヴ (@mellvit3003) | Twitter