この終わりなき片付けとの格闘記。

ニチアサ感想や日々思ったことを綴っていきます。

劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ

f:id:mellvit:20180221152411j:plain

2回観てきましたので感想をば。結論から言うと、「激情のワルキューレ」はビートルズがやって来るヤァヤァヤァ的な「アーティストのドキュメンタリー風フィクション兼それ自体がMVの映画」に分類すべきであり、それに往年ロボットアニメのSF要素や戦場に生きる男の死生観をミックスさせた傑作なので観てください。という記事です。多分。

2016年に放送されたTVアニメ「マクロスΔ」の劇場版。内容はTV版のストーリーを再構成+一部新作パートといった感じになっております。

〜あらすじ〜

遥か未来!人々は老若男女関係なく突如暴徒化する奇病「ヴァールシンドローム」に脅かされていた!ヴァールを治せるのは生体フォールド波(よく分かんないけどすごいパワー)を持つ少女たち「ワルキューレ」の歌声のみ!新メンバーのフレイアが加わって5人となったワルキューレのLIVE中にフレイアの故郷であるウィンダミアの偉い人が戦争ふっかけてきてさぁ大変!どうなるワルキューレ!?

 

予告編↓

www.youtube.com

 

(TV版見てない人はここからしばらく飛ばしてください)

TV版との違いについて触れておくと、劇場版はTV版を極力スマートにまとめた構成で非常に良かったです。タイトルからも分かる通り映画の焦点は完全にワルキューレの5人(中でも特にフレイア、美雲、カナメの3人)に絞られており、付随する(?)デルタ小隊や敵軍の空中騎士団の描写は大幅に削られています。

「主人公がハヤテからフレイアに変わった」という表現はあまり正しくないような気がしますがTV版との差異を端的に説明するならば的を射ていると思います。TV版で描かれた(本来の)主人公であるハヤテ・インメルマンがデルタ小隊に加入するまでの流れや上官とのいざこざ—所謂「男のドラマ」はカットされ(おかげでハヤテの「イヤなヤツ」っぷりがだいぶ緩和され幾分心象が良くなりました)、ワルキューレの新曲MVをはじめとした新作パートで戦う乙女たちの強さが掘り下げられていました。

それから特筆すべき点として、とあるパイロットの最後の戦いを描く場面で大幅な変更が行われています。詳細は省きますがこのシーンからは単なるTV版の再編集にとどまらないという意地が感じられて個人的に非常に高く評価しているところです

「これ(劇場版)を見ればTV版は見なくてもいいか?」設定の理解等で苦しむことはありますが私の考えはYesです。頑張ってシナリオ書いてくれた方々には申し訳ないんですけれどそもそもマクロスΔというアニメ自体ワルキューレの歌が好きな人以外には向かない内容だったと思うんですよね…平たく言ってしまえば面白くない

設定を盛れば盛るほど面白くなるかといえばそうとも限らないのがロボットアニメの難しいところで、TV版ではハヤテの父親に戦争犯罪人の疑惑がかけられてたり、何やらうさんくさい武器商人(CV藤原啓次→放送中に変更)が美雲さんの秘密をバラしかけてメンバーの雰囲気がギクシャクしたり、前作「マクロスF」との関連が中途半端に説明されて余計混乱したりと見てて不安になる要素ばかりでした。正直ワルキューレの歌がなければ早々に切ってたと思います…

(TV版の悪口終わり)

 

そう!ここまでグダグダ書いてきましたがマクロスΔの最大の魅力はワルキューレでありマクロスΔは要するにワルキューレの活動の記録 劇場版は先に述べた不安要素の一切を排除し面白い部分だけを残した贅沢仕様!!観ない理由がない

 

えっ!!新譜が出るとiTunesランキングを席巻し、2ndLIVEでは2万2千人を動員、日本ゴールドディスク大賞のアニメ部門まで受賞したワルキューレをご存知でない!?!?!?

そんな方々のために5分で分かる!!!!!ワルキューレ入門を僭越ながら用意しましたのでご覧ください。あ、映画の感想はもう終わってます。 

ワルキューレメンバー紹介!!!!!

f:id:mellvit:20180221143936j:plain

2月14日に発売された最新シングル「ワルキューレは裏切らない」のジャケットです。言葉は要らない。感じろ!!泣け!!!

左から

カナメ・バッカニア(CV:安野希世乃) 22歳。赤髪だがイメージカラーは黄色。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」創設メンバーの1人にしてリーダー。メンバー内で一番の常識人で、スケジュール管理や偉い人との打ち合わせも担当するしっかり者。作中のとある重要なエピソードの中心人物でもあり人気が高い。ていうか私の推し。出身が戦地で「バトルもOK」と自称するが白兵戦の心得があるのかは不明。めちゃくちゃ芯が強い人。

フレイア・ヴィオン(CV:鈴木みのり) 14歳→作中で15歳に成長。オレンジの髪の娘で衣装のカラーは赤。ワルキューレのオーディションを受けるべくウィンダミアという田舎の惑星から密航してきたワイルドガール。正式メンバーになった後にウィンダミアとの戦争が始まってしまうのでめっちゃ気まずくなる。おまけにウィンダミア人の寿命はおよそ30年なので人生折り返してるといういろいろと重すぎるメンバー。一応メインヒロインなのに。リンゴと歌が大好きで、「ごりごり〜」が口癖の元気いっぱいな娘。幸せになってほしい人。

美雲・ギンヌメール(CV:小清水亜美、歌唱担当:JUNNA) 年齢・経歴一切不詳の「ワルキューレ」エースボーカル。イメージカラーは紫とか青。加入順としては4番目。オーディションを受けずに裏口加入した際、当時いろいろあってボロボロだったワルキューレのメンバー3人を文字通り再起動させたYa Vai歌声の持ち主。「ミステリアス・ヴィーナス」の異名の通り常識からすればよく分かんない部分もある天才肌で、歌のことしか考えてないようにも見えるが戦場での振る舞いとか単独での行動力を見るとなんだかんだ有能。後半のストーリーの鍵を握る女性。

マキナ・中島(CV:西田望見) 18歳。ピンクが映えるセクシー担当にして、舞台裏では男より仕事ができるメカニックも兼任する。かわいいものとメカが大好き。あとレイナ。後述のレイナとは友達以上の仲でだいたい行動を共にしている。加入順は3番目で、基本ふわふわしているが同時期に加入した2人の同期(ミズキとクレア)が辞めた後も残り続けているメンタルの強い娘。ワルキューレのLIVE用衣装を作った最初の人物でもあり、正直一番働いてる可能性のある人。 

レイナ・プラウラー(CV:東山奈央) 15歳。ボーイッシュな緑の娘で天才ハッカー。どれくらい天才かというと星団内の全ネットワークに問答無用で感染するウイルスを作るのが朝飯前なレベル。ワルキューレ的にはカナメと同期で、歌には本来興味が無かったが美雲の歌声に衝撃を受けて以来精力的になる(マキナとの仲もこの頃から)。敵軍へのハッキングだとかシステム周りは大体彼女に任されているので、間違いなく戦争の終結に大いに貢献した人物の一人。

 

ワルキューレの歌を聴けぇ!!

 

www.youtube.com

 

↑おそらく一番有名な曲。TV版1期OPで、劇場版でも終盤で使用された

以下は気に入った人だけ聴いてみてください

ワルキューレ/絶対零度θノヴァティック Music Video(2chorus)_TVアニメ「マクロスΔ(デルタ)」新OPテーマ - YouTube

「ワルキューレがとまらない/ワルキューレ」Music Video(2chorus.ver) - YouTube

【ダイジェストPV】ワルキューレ/LIVE 2017“ワルキューレがとまらない”at 横浜アリーナ - YouTube

ワルキューレ『ワルキューレは裏切らない』Music Video(2chorus.ver)_「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」(2018年2月9日(金)より全国ロードショー) - YouTube

 

何やら物騒なMVもありますがそこは味ということで…曲はいいんですけど正直MVは好み分かれると思う

 

さすがに気付かれてると思うんですけど私この「ワルキューレ」大好きなんですよ。この2年くらい正気でいられたのはワルキューレとエグゼイドのおかげじゃないかってレベル メッサー中尉じゃないけど一時期は心の支えでした。TV版「マクロスΔ」が終わって、横浜での2ndLIVEで彼女たちの活動は終わりかと思ってた。そこに劇場版製作の電撃発表、嬉しかったな。おかげで映画館の爆音で彼女たちの歌を聴くことができて幸せなんです。という気持ちを表したくて記事にしました。伝わりましたかね…

それから私幸運なことに2月24日に横浜アリーナで開催のワルキューレ3rd LIVE「ワルキューレは裏切らない」のチケットを確保できました!1年くらい楽しみにしてたのでこれについても何かしら書きます

 

メルヴ (@mellvit3003) | Twitter