この終わりなき片付けとの格闘記。

ニチアサ感想や日々思ったことを綴っていきます。

仮面ライダービルド 第20話感想

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真っ黒になっちまったな戦兎

 

ブログを書くという行為をすっかり忘れていましたがぼちぼち感想再開します… 

 

第20話「悪魔のトリガー」

 これでもかというほど状況は悪い方向へと進んでいく 「笑わない友を笑顔にするため」「慕う人に報いるため」「自分を慕う者を守るため」「戦争で誰も死なせないため」各々理由を作っては禁断の力に身を委ね、戦火は激しさを増していく。当事者たちには善意しか無いというのが余計辛いところで、なまじ大義名分で動いてるがために裏で動いてる本当の悪意に気づかない/目をそらす/受け入れるというリアルな人間っぽさ。新アイテムのスクラッシュドライバーやらハザードトリガーに次々身を委ねていく様はドラッグを見ているようで素直に「ライダーパワーアップしてる!すよい(すごい+つよい)!」と喜べない部分があって新鮮でした リスクつきのパワーアップは今に始まったことじゃないのに何でだろう?魅せ方が上手ですねビルド

 これ子供番組でやることか!?っていうツッコミはナンセンスだと思う 去年のエグゼイドが医療という悪たりえない行為にクローズアップした、いわゆる「ヒーロー」の側面を打ち出した仮面ライダーであったとすれば最近のビルドはその真逆を行っているように思う。とことん人間の弱さとか狡猾さを押し出して、負の連鎖がビルドのパワーアップを誘発するというある意味では現実味のあるヒーロー像(アンチヒーローと呼ぶのはちょっと違う)を実現している。ライダーたちがもがく様を見るのは正直キツいし子供にとっても辛いだろうけど、世の中にいるのは良い大人(エグゼイド)だけじゃないってことを子供には教えるべきだし醜い世の中にこそヒーローは必要だと思う。ヒーローの決断は果たして正しいのかどうかは子供たちに考えてもらえばいいと思う

 話戻しますけどキャラ模様について思うことは「さっさとブラッドスターク始末しろ」の一言に尽きます。劇中でスタークのこと信用してない奴いないんじゃないかってくらい物語はスタークの手の上で転がされているんだよッ!ブゥン!!です。ナイトローグこと氷室幻徳くんはアレはもうどうしようもないとして前回の「ハザードレベル診断」をその場にいる全員が鵜呑みにしてる。これ数字のマジックなんですよね。エグゼイドのように「2」「5」「10」「50」「99」みたいな大雑把な数を提示するのではなく「3.9」「4.2」という「頑張れば/新しいアイテムがあれば超えられるかもしれない…!」という僅差を示すテクニック。スタークはデタラメ言ってるかもしれないのに。

 スターク自身の強さは不明のまま(トランスチームシステムではハザードレベルは上がらないとの証言アリ。後の展開で覆る可能性高し)でかつ逃走上手なので仕留める機会がなかなか無いというのもありますが、先述の通り主要人物のほとんどはスタークの操り人形状態なので、スタークが散ることは当分無さそうだし彼がいる限り状況は悪くなる一方だろうなという…仮に誰かがスタークを仕留めたとしてもそれはそれで戦況をコントロールできる者がいなくなり更なるカオスを招くことも考えられるし何というか…頑張ってくれ仮面ライダー

 そんな状況に一石を投じうる要素が「美空に突如発現した治癒能力」です。何というご都合主義!!この能力によりスタークに毒を盛られていた幻徳のパパが全快したのはスタークの計算違いであった可能性があり(あくまで可能性です。逆にこれすらもスタークの計算のうちである可能性さえあります)、だとすればスタークの実の娘である美空こそが状況を覆しうる鍵になると私は睨んでいます、が…だって東都のボトル浄化し終えたわけだしそうでもしないとヒロイン不遇じゃんね…ただの回復役は便利すぎて問題だぞ…

 ハザードレベル商法にまんまと乗せられて修羅の道往く万丈、北都三羽ガラスとカシラ、天才物理学者の桐生戦兎。「使い続けると〜」というスタークのご丁寧な解説が入ってる以上この中から犠牲者が出ないはずが無いので2月も苦しい展開が続きそうです。手始めに新登場の黒いラビットタンク・ハザードフォーム。変身音が「ヤベーイ!」ってどんなライダーですかw そのヤバさに怖じ気づきつつ、格好良さには素直に見とれつつ、来週もビルドを応援しようぜ。私はグリス推しですけど!

 

 あっキュウレンジャー来週で最終回ですね。なかなか、というかかなり楽しめた作品だったので総評的な感想書くかもしれないです(書かないかもしれない)

 

メルヴ (@mellvit3003) | Twitter